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「現代アートの危機」 [著者]イヴ・ミショー [訳者]島本浣+中西園子  三元社

現代アートの危機

ユートピア、民主主義、そして喜劇

[著者]イヴ・ミショー
[訳者]島本浣中西園子

  2019年1月31日A5判上製/280頁





逆説のようだが、芸術のための芸術とは何よりも大衆のための芸術だ
古い信仰が終わり、特権的地位を失った芸術はいま、多様性のなかに霧散している。こうしておとずれた現代アートの危機によって衰退するのは、美術界といった限られた領域にとどまらないことをミショーは鋭く指摘する。現代アートを美術的問題ではなく文化・社会的問題として提起し、20世紀末にフランスで大論争を巻き起こした本書の21世紀世紀最新版。

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  • 「現代アートの危機」 [著者]イヴ・ミショー [訳者]島本浣+中西園子  三元社

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  • と素なぜ、書写・書道を学ぶのか――。

    学校教芸術家が意図した以上のものを観る者が読み取り、解釈を行うことは逸脱的な過剰解釈であろうか?────

    芸術家が意図した以上のものを観る者が読み取り、解釈を行うことは逸脱的な過剰解釈であろうか? 歪んだ解釈を否定するだけでは問題は解決しない。疑念から生じた数々の解釈の是非を選別する術を手に入れねばならない。そのためには、作品の生成プロセス、コンテクスト、作品受容の研究によって、作者と作品と観る者の間主観的な対峙を試金石とし、作品が惹起した「疑念」のありかを突き止めねばならない。主観的な解釈へと駆り立てた疑惑を否定することなく、危険な解釈を賭けとし、大胆かつ慎重な証明手続きによって、「見る」ことの権利を獲得せねばならない。育から成人教育まで、書写・書道の指導にたずさわる11名が、「言葉」「書くこと」「造形」をめぐって展開する「書」の実践集。学習者と指導者双方の学びが円環をなすことで、書における学びが、いわゆる「お習字」の枠を超え、国語、社会、美術、そして生涯にわたる学びへと連鎖していく――学びのあり方「学び観」を提示する。

    「書って、なんだかよくわからない」への手がかりと

  • [目次]

    「カドリージュ」叢書への前書き  7

    序文  25

    第Ⅰ章 危機論争の経緯と概要  31
       Ⅰ 経緯  31
       Ⅱ 議論とそのスタイル  38
       Ⅲ 拒絶、応答、裂け目  42
          1 時代の憎悪とノスタルジー  48
          2 何でもありの支配  48
          3 民主主義の侵略  49
          4 制度? 制度だって?  50

    第Ⅱ章 危機の文脈  55
       Ⅰ 市場の危機と金銭免除の喪失  55
       Ⅱ エリート官僚、共同組合主義と模倣主義  58
       Ⅲ 大衆と芸術  66
       Ⅳ 文化財の産業的生産  72
       Ⅴ 知覚の変容、美学の変容  76

    第Ⅲ章 比較と対比:歴史の正しい使い方について  83
       Ⅰ 思想における偶像破壊、行為における偶像破壊  83
       Ⅱ 秩序への回帰?  87
       Ⅲ 退廃芸術と怪物的なもの  92
       Ⅳ 反革命の芸術  101
       Ⅴ 一九六〇年代と一九七〇年代のモダニズムについての新たな論争  110
       Ⅵ ポルノグラフィー、政治的正しさと共同体の介入  122

    第Ⅳ章 何の危機か?  127
       Ⅰ 危機とは何か?  127
       Ⅱ 市場:不安の射程  130
       Ⅲ 国際化とマゾヒズム  131
       Ⅳ 文化国家の現状  133
       Ⅴ 批評家の健康状態  134
       Ⅵ 作家の撤退  137
       Ⅶ 創造のダイナミズム  140
       Ⅷ 大衆の不在  143
       Ⅸ 信頼の喪失  145

    第Ⅴ章 救助の失敗:美的価値の擁護と行政による意味の生産  149
       Ⅰ 拒絶、基準の対立、評価軸の移動  151
       Ⅱ 遅ればせのモダニズム  155
       Ⅲ 解釈学的戦略  159
       Ⅳ メタ理論への訴求  160
          1 遅ればせのモダニズムからモダニスト的伝統主義へ:ド・デューヴ  161
          2 不在の解釈学:ディディ=ユベルマン  165
          3 象徴、象徴、象徴:ロクリッツ  170
          4 作品のノスタルジー:ミエ  174
       Ⅴ 多元主義の美学  177
       Ⅵ 作家の困惑  181
       Ⅶ 行政による意義の産出  183
          1 現代アート:文化遺産  185
          2 多元主義を援助する国家  186
          3 ロマン主義的魔術師と創作活動の公共サービス  187

    第Ⅵ章 芸術のユートピアの終焉  191
       Ⅰ 芸術概念の危機  192
       Ⅱ ユートピアの終焉  195
          1 民主主義的市民権のユートピア  195
          2 労働のユートピア  196
       Ⅲ 市民的ユートピアの活力:ラディカルデモクラシー  198
       Ⅳ 労働のユートピアの危機  200
       Ⅴ 芸術のユートピア  203
       Ⅵ 芸術のユートピアの終焉  213
       Ⅶ いくつかの防衛戦略  215
          1 アヴァンギャルドの活動  215
          2 聖なる歴史  217
          3 美学の政治化  218
          4 象牙の塔  218
       Ⅷ 完全に死に絶えた  219

    結論  223

    訳者あとがき  237
    注  1
    参考文献  17
    人物解説  24

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